徳川家康のてんぷらコンテスト

静岡で開催された「徳川家康のてんぷらコンテスト」に審査員として参加させていただきました。今回はそのコンテストの概要と、入賞したてんぷらについてご紹介します。

入賞したてんぷらは、令和6年3月末まで各お店で提供されます。期間限定の特別な天ぷらをこの機会にぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

詳しくは観光協会のホームページをご覧ください。

概要
https://hellonavi.jp/association/info/ieyasu_tempura_2shinsa_kekka.html
審査結果PDF
https://hellonavi.jp/association/info/documents/tempura_kekka_1129.pdf

コンテスト概要

令和5年7月18日に募集を開始した、静岡県観光政策課主催の「旅行者を笑顔にする 家康のてんぷらコンテスト」は、徳川家康が好んで食べたとされる鯛をはじめとした静岡県産の食材を使ったてんぷらをPRし、新しい食の魅力を発信することを目的としています。応募総数は全38件で、県内26店舗が参加しました。

コンテストは「元祖」家康のてんぷら部門と「令和版」家康のてんぷら部門に分かれ、それぞれオリジナリティあふれるてんぷらが審査されました。

最終審査結果

「元祖」家康のてんぷら部門

グランプリ:「家康のみらい 真鯛のカダイフ包み揚げ」

家康のみらい 真鯛のカダイフ包み揚げ

大変グルメだった家康公が世界統一を成し遂げていたら…真鯛とカダイフの出会いも現実に。
鯛の皮を取った切り身の中に梅ぼしの果肉、蓮根を忍ばせ、粉を付けてカダイフで包み、油で揚げました。鯛骨から煮出した出汁と浜名湖産青海苔で、洋風に仕上げたソースとともにお楽しみください。

食彩工房 ムッシュMOIZUMIより

「家康のみらい 真鯛のカダイフ包み揚げ」は、家康が世界に出るとしたらという夢を持って作られたそうで、カダイフで包まれた鯛は ふわっとしながら食べ応えがしっかりあり、見た目もインパクトがありました。丁寧に作られたソースとの相性も抜群で、静岡らしい麻機レンコンも絶妙なアクセントに。食材それぞれのこだわりが感じられ、シェフの話を聞きながらいただくとより一層楽しめる一品です。麻機レンコンの興味深い話も加わり、ストーリー性のあるお料理を堪能させていただきました。

食彩工房 ムッシュMOIZUMIで食べられます※要予約

静岡市葵区池ヶ谷7-5 TEL:054-247-1338

準グランプリ:「昆布締め鯛の山葵巻き天婦羅」

昆布締め鯛の山葵巻き天婦羅

昆布締めにして旨味を引き出した鯛の身に、静岡県産の山葵の刻みと山葵の茎を刻んだものを芯にして湯葉で巻き、天婦羅に仕立てました。家康公が好んだとされる茄子は扇形に。あしらいには浜松産の姫三つ葉を添えました。乾燥させ、粉末状にした浜納豆を合わせた塩をお供にお召し上がりください。

日本料理 四季より

昆布〆の鯛にわさびの茎がアクセントとなり、揚げても昆布〆の風味がしっかり残り、ふわっとした鯛の身が大変美味しいです。丁寧に下ごしらえされた扇状の茄子も良い仕上がり。浜納豆を乾燥させて粉にし、塩とまぜた浜納豆塩は浜松の伝統食で、和食の品の良さを感じさせ、塩味も絶妙。素晴らしい料理でした。

日本料理 四季で食べられます

浜松市中区板屋町110-17(ホテルクラウンパレス浜松内)
TEL:053-452-4651

「令和版」家康のてんぷら部門

グランプリ:「葵の家紋」パスタ

「葵の家紋」パスタ

山葵の葉を天ぷらにして盛り付け、家康公の葵の御紋を表現しました。静岡のあらしおを使ってゆでたフェデリーニに、梅ヶ島の「世界農業遺産の山葵」、梅ヶ島で無農薬で栽培したお茶を長時間発酵させて作った「醗酵茶ほろに」が出会った新鮮な味わいです。静岡の香りで満たされる、最強のヘルシー&腸活パスタでござる。 

梅ケ島コンヤ温泉 大野木荘より

「ほろに」という梅ヶ島産の発酵茶を使われて、わさびとの相性もよく、お互いの味を消さずに、緑茶とわさびの静岡らしい味を堪能することができました。 わさびの葉の天ぷらは葵のご紋のようで、大変インパクトがあり、葉とパスタを一緒にいただいた時もより一層おいしさが引き立ったように思います。 ここでしかいただくことのできない味は訪問する価値を高めてくれると思います。  

梅ケ島コンヤ温泉 大野木荘で食べられます※要予約 

静岡市葵区梅ヶ島4269-10 TEL:054-269-2224

準グランプリ:「長寿で天下取り!カツオのカツレツ」

カツオのカツレツ

良質なタンパク質を多く含み、認知症予防に効果があるDHAとEPAが豊富な鰹を、油の吸収が少ない、イタリア風の目の細かいパン粉でカツレツにしました。中をレアにすることによってしっとりと美味しく仕上がるだけでなく、周りを加熱することで抗酸化作用の強い皮ごと調理できるため、寄生虫のリスクも避けられます。自家製のタルタルソースのカロリーは、独自の製法により通常の半分!一説によると鯛のてんぷらで命を落としたと言われる家康公が食べても安心な揚げ物料理です。

ROSATOより

厚みのあるしっかりとした鰹が細かい目のパン粉で揚げられ、外側はカリッと、中心部はレアでしっとりとし、鰹独特の臭みもなくとても美味しくいただきました。 シェフの健康への気遣いと素材へのこだわりが十分伝わってきました。 こだわりの卵を使ったタルタルソースが添えられ具が多めのソースで、タルタルソースだけでも美味しくいただきました。 とにかく鰹が想像とは違ったインパクトがあり、プロだからこそできる味わいで大変美味しかったです。

ROSATOで食べられます※要予約 

三島市芝本町5-23 TEL:055-916-3956

特別賞:「ヘルシー焼き天ぷら鷹狩り御膳」

健康に気をつかっていた家康公も納得!酸化しにくい米油を少量使用し、フライパンで麻機れんこんと浜松うなぎいもをカリッとサクサクに焼き天ぷらにしました。食材を書いたのぼり旗で鷹狩りの雰囲気を表現するとともに、鷹狩り中でも手軽に食べやすいように、地魚や野菜を握ったてまり寿司とまとめました。見た目も味も楽しめる一皿です。

入船鮨葵タワー店より
入船鮨葵タワー店で食べられます※要予約 

静岡市葵区紺屋町17-1 B1 TEL:054-251-9178

これからも静岡の美味しい食文化が世界に広がっていくことを期待したいですね。
ぜひ、静岡に訪れた際にはこれらの逸品を味わってみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です